英検3級は多くの学習者にとって、学生の頃に始めて受ける英語の資格試験ではないでしょうか。実際、英語資格の中で最入門という位置づけが妥当な試験です。ここではそんな英検3級について詳しく内容を確認していきます。

英検3級で出題される英語の範囲とレベル

(語彙・文法・リスニング・ライティング)

ごく簡単に言って、英検3級は「中学3年間で学ぶ英語」の試験です。単語・文法・表現については「学習指導要領」にほぼ準拠しています。単語約2000語(中学学習指導要領1800語+小学校700語)、文法も中学で習う範囲で英文が作られています。(新指導要領では仮定法と完了進行形が追加→今後英検3級に来る可能性が高い) ※2021年の1年生から完全移行→24年3月に卒業なので2024年6月からの可能性高い?

例えば、進行形、現在完了形、不定詞、動名詞、基本的な接続詞(so/if/when/because/before/afterなど)、受身、基本的な分詞、助動詞(will/have to/should/can)、未来表現(will/be going to/ be ing)、関係詞などです。

ですので単語と文法項目については「中学英語」の範囲で学習すればすべてカバー可能です。長文に関しても教科書レベルですので、複雑な長文は出てきません。中学英語(単語と文法)を学んで教科書や過去問で読む・聞く練習をすれば十分に対応可能です。

リスニングのスピードはかなりゆっくり目なので合格点レベルでは苦労することはないことが多いです。WPMという数字で125が3級の平均ですが、これは「かなりゆっくり話す英語」です。そして比較的難しい問題は2回再生されるので、その意味でもリスニングのレベルは高くありません。

ライティング自分のことについて聞かれる問題しか出題されていません。「なにがしたいか/好きか」「どちらがしたいか/好きか」「~~をよくするか/~~の時に何をよくするか」などです。ちなみにこのライティングのトピック二次面接試験の質問でもよく使われるので、同時に練習すると効果的です。理由や経験、具体例を示して指定の語数の英作文をすれば合格点が取れます。

英検3級に合格する英語力とは

「中学英語で書かれた/話された英文」を「大体理解」できる英語力です。合格点は約65%ですが4択なので25%が理論上正解最低点です。ですので「英検3級ギリギリ合格」は「中学英語の理解バッチリ」ではありません。いや、まったくありません!ただし今後の英語力のためには9割はとれる状態まで力を付けて欲しいところです。そうすると英検準2級や英検2級にもスムーズに移行もできます。

ポイントは単語学習は例文付きのものを使用し、音声優先+文字で定着させること。また音声を真似て声に出す練習を組み入れることです。リスニングはこれをしておけば特別な練習はほとんど不要です。また面接試験での音読パートで普段の学習が大きな効果を発揮します。

資格取得を急ぐ理由がない方はさらにじっくり学習して、英検3級の項目がスピーキングでも使えるようにすると,一生ものの英語力の土台になりますよ。

英検3級を取得するメリットなど

学生目線でいうと、

・私立・公立一貫校の中学入試で非常に多くの学校が優遇措置設けている。

・高校入試では準2級以上の優遇が強いですが、3級でも優遇される高校が多数。

それ以外の英語の初学者の場合は

・英語の最も大事な基礎部分の習熟目安となる。

特に英語を話したい人は「中学英語を会話を使えること」は最終目的にもなりえます。いや本当に、使いこなすと素晴らしい内容の試験です!おすすめです、英検3級!